コンクールの本番であがってしまわないように~名作漫画「ピアノの森」を読んで

「一番好きな一番落ち着く場所で、ウェンディと一緒に誉子が一番のピアノを弾く。それはまさに…怖いもの知らずの天才ピアニストのように。」(『35番 丸山誉子』ピアノの森 第5巻・第35話)

実力があるのにピアノの本番では緊張していつも失敗してしまう丸山誉子は、一ノ瀬海のおかげで殻を破ることができ、コンクール予選で見事な演奏を披露します。

人前で演奏するのはとても勇気がいることです。あがったり緊張するのは当然のことですが、実力が全く出し切れないまま舞台を降りるのはとても悔しいです。

本番で100%の演奏をしたかったら120%の練習をしなさい、とピアノの先生に良く言われました。つまりどこから突いても壊れないだけの自信が、一番の味方なのです。

オリンピック選手が試合前のインタビューで「自分を信じて頑張ります!」と言っているのはそのことなのではないでしょうか。あれだけの練習に耐えてきたという自信が最強の味方という訳です。

さて、120%の練習に耐えてきた丸山誉子は、それでも本番で成功した試しがありません。いつも家族やピアノの先生の重圧に押しつぶされてしまうのです。

彼女の一番落ち着くのは意外な場所でした。しかも愛犬と一緒という条件です。それをリアルにイメージすることが出来たおかげで、肩の力が抜けました。

私の先輩である某ピアニストは、天才ピアニスト・ホロヴィッツにならって好きな香水をハンカチに染み込ませていました。

ノルウェーの大作曲家グリーグは素晴らしいピアニストでもありましたが、演奏するときは上着のポケットにカエルの人形をお守り代わりに忍ばせていたそうです。

私も含めピアノ科の友人達は、本番前に舞台袖で自分流の体操をしています。

このように、何かをイメージして包まれるように演奏する(一ノ瀬海の場合は森)とか、何かをお守り代わりに身に付けるとか、ルーティンを守るとかが、練習をやりつくした後の最後の一手になるのではないかと思います。

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