71歳のピアノ発表会デビューに向けて
ピアノ講師の友人は、楽器店の合同発表会に数名の生徒を出す予定です。
1年前から教えている71歳の女性もデビューするそうです。
「発表会があるけれどどうなさいますか?」と一応聞いた時、友人はおそらく彼女は断るだろうと思っていました。
ところが2つ返事でOK!
その生徒さんが発表会に出ると決まってからの苦労話を、いつも私は聞かされていました。
バイエル中程度の簡単な外国曲でしたが、なかなか弾けないという話でした。
しかし当のご本人は弾けないことをまったく気にしている様子はなく、むしろ余裕たっぷりで危機感がないというのが友人の一番の心配事でした。
本番1ヶ月前の話では、まだ演奏に8分かかっているとのこと。
本来は1分少々で終わる曲です。
だいたいそこの楽器店主催の発表会では、初級者の曲は3分以内と決められているそうです。
友人は困り果てていました。
私は難しそうなところを、簡単に弾ける様に変えてみては?と言ってみました。
もともと歌の曲なので、メロディさえ伝われば、伴奏が楽譜通りでなくても良いのではないかと思ったのです。
友人は初めてそのことに思い当たったようで、さっそくそのようにしてみると言っていました。
私達ピアノ科は作曲者の意思を伝えるように勉強してきたので、よほどのことがない限り楽譜の音を変えることはありません。
しかし緊急事態なのです!
発表会まであと3回のレッスンだそうです。
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。