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ピアニッシモの演奏は至難の業~名作漫画「ピアノの森」を読んで

2017.05.27

「このピアノの音は…なんてやさしく…甘い…ああ、なんて小さな音色なんだ。」(『俺ンち』ピアノの森 第8巻・第67話)

雨宮修平が一ノ瀬海の家に泊まった初めての朝、雨宮は眠りの中で一ノ瀬海がピアノを練習する音を一瞬聞いたような気がしました。

それはハノンというピアノの練習曲でしたが、とてもゆっくりな上に限りなく小さな音、つまり「pp」(ピアニッシモ)で一音一音丁寧に弾いていました。

「p」という強弱記号は「弱く」と習いました。

しかし、これが誤解のもとなのです。

「弱く」が「弱々しい」になってしまう人が多いのです!

「pp」となると非常に弱々しくなってしまうのです。

弱く弾こうとするあまり、鍵盤の表面しか弾いていないと音が鳴らなかったり揃わなかったりということになります。

小さい音を弾く場合も、鍵盤はしっかり打鍵して底まで弾きます。

実はこのピアニッシモで弾く練習は大変神経を使う練習なのです。

打鍵スピードを考えたり、ピアノの鍵盤の底を感じたり、耳で音色を確かめたり、と色々な感覚を研ぎ澄ます集中力が必要だし、指をコントロールする筋力を付けることも重要です。

残念ですが、電子ピアノではその感覚をつかむことが難しいです。

小さな音を出すには鍵盤に指先を置いたまま打鍵しますが、技として指を伸ばし気味にして鍵盤の奥の方を打鍵する場合もあります。

バリバリ弾くばかりがピアノの練習ではなく、こういう地道な努力が身を結ぶのだと思います。

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Pianeys(ぴあにーず)
物書きピアニスト

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。

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