ドキドキの連鎖、親子連弾~ピアノ発表会・ピアノ教師の長い一日

次はEさん親子です。

いつも二人の連弾をレッスンする時、どちらか一方が「ドキッ。」とすると、もう一方も「ドキドキッ。」として収拾が付かなくなってしまいます。

主婦のEさんとE君は仲良く舞台に繰り出し、演奏し始めました。

滑り出しはOK。中間部でE君がちょっと違う音を出してしまいました。すぐに立ち直りましたが、それが影響してEさんが違う和音を弾いてしまいます。

E君は結構平常心に努めていましたが、Eさんはパニックモードが背中に溢れています。

音の連発ミス、また楽譜を目で追いきれないのか少しテンポも遅れ気味です。そうこうしているうちにE君も間違えてしまいました。

舞台から戻ってくるE君の顔は、完全に怒っています。袖に入るか入らないかの時に「もう~お母さんが間違うから~。」とつっかかりました。

Eさんは無表情のまま「ゴメン。」 。。私はE君にフォローの言葉を捜すのに必死でした。

とりあえず「後で楽しい思い出になるわ。お母さんと一緒に弾けて良かったねぇ。」と言うと、E君は不満顔ながらも照れ笑いをしていました。

発表会後のレッスンでは「すごく楽しかった!」と言ってくれたので、自分の演奏を立派にやり遂げたこともそうですが、他の人の演奏を聞けたことが彼にとっては大きかったようです。

前回までは、お母さんのEさんが出演するということで演奏を聞きに来ていましたが、単に聞くだけではなく、自分も演奏者になると聞く姿勢も視点も変わってきます。

Eさんは最後に私との連弾が残っています。「次頑張ります。」と客席に戻って行かれました。

Eさんはこのままでは今晩は眠れないかもしれません。連弾では私が隣でしっかりフォローして、満足のいく演奏にしたいと祈るばかりです。

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