緊張感マックス講師演奏~ピアノ発表会・ピアノ講師の長い一日
私の生徒さんのソロは全員終わりました。
心が休まる間もなく私のソロ演奏の時間が迫っています。
姪も受験曲を弾いたのですが、私は聴く余裕はなく、楽屋に引っ込みモニターの音量を最小にしました。
楽譜を開けてイメージトレーニングをします。
私も大多数の生徒と同じく、出番が来なければよいと思う気持ちと、早く終わって欲しい気持ちが混ざりあっています。
後輩がリサイタル前にプレッシャーのあまり、「ホールがなくなればいいのに・・・」と思っていたら、当日に台風が直撃し本当に延期になったことがありました。
結局また調整のやり直しで、彼女はバチが当たったと、ものすごく後悔していたのを思い出しました。
姪が言うには、私は舞台に出るとテンションが上がるそうです。
「カッコ付けずに普通に弾けば良いからね!」と念を押されました。
一挙一動注目されているのは間違いないので、とにかく模範になるように歩き、お辞儀をして座りました。
出だしは思うような音が出せて、快調に滑り出しました。
内心「おぉっ・・・」という場面がいくつかありましたが、なんとかしのぎ、無事演奏が終了しました。
今回私はリストの『軽やかさ』を弾きました。
この曲を選んだのは、理由があります。
実はこれは、私の第一志望だった音大の課題曲のうちの一つでした。
結局我が師匠の大学を選んだので受けなかったのですが、「諦めた」とか「逃げた」とか思いたくなかったので、一度はきちんと人前で演奏しておきたかったのです。
今の大学を選んだおかげで、師匠と長い時間を共にさせていただくことができ、結果的には良かったのですが、これで一つけじめが付きました。
指導者がソロを発表会で弾くのは勇気がいります。
発表会前の雑用や指導で忙しいのに、自分の練習時間も確保しなければいけないのはもちろんのこと、観客も期待してご覧になるのでプレッシャーもかなりあります。
~生徒を出すだけだったらどんなに楽だろう~と思いますが、発表会前に生徒達に「先生も暗譜頑張っているよ!」などと運命共同体のように団結して、一緒に頑張っていくのがうちの発表会なのです。
良いお年をお迎えください♪
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。