お尻に火が付くのが遅かった~ピアノ発表会・ピアノ講師の長い一日
発表会に出る!と自ら宣言した高校生の生徒さん。
しかし、本当にお尻に火が付いたのは本番2週間前くらいで、それまではヨレヨレでした。
曲を二人で決めたのは確か新学期の前こと。
それから一向に譜読みが進みませんでした。
「1学期の中間テストが終わったら頑張りなさいよ。」
「夏休み中に譜読み終わらせようね。」
「2学期の中間テストが終わったら気合入れなさいよ。」
その都度生徒さんは「はい!頑張ります!」と意気盛ん、気合い十分なのですが、翌週も期待に沿いませんでした。
「すみません。。。」と言ってくれるのですが、私に謝るのは見当違いです。
要するに何日か後にやってくる舞台の自分に全て返ってくるのです。
旋律はとても綺麗に歌えて、物悲しい感じがよく出ているのですが、テクニック的に難しいところはサボっているのでなかなか思うように弾けません。
2週間前のリハーサルでは案の定撃沈しました。
「これから2週間、ピアノ漬けしなさい!」と私も言わざるをえず、本人も痛感したのかその後はよく頑張りました。
しかしやはりピアノは正直です。
本番は思わぬところで止まってしまいました。
しばしの空白の後、なんとか続きましたが、これくらいで済んでむしろ良い方でした。
お尻に火が付くのが遅かった…としか言えません。
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。