暗譜が飛んだ!~ピアノ発表会・ピアノ教師の長い一日

ここからが中学生です。

まず中1のRちゃん。実は彼女は別の先生に習っていて、オーディションやコンクール前にだけ頼まれて見ている生徒です。今回の発表会の曲に関しては2回だけレッスンしました。

彼女は真面目で努力家なのですが、臆病で自分をアピールできないところがあります。中学の受験でも、残念ながら面接で落ちてしまいました。


お母さんは場慣れして度胸を付けさせようと一生懸命で、今回のピアノ発表会も「ぜひ出演させて下さい。」と頼まれました。

彼女はデュランの『ワルツ』です。最初はカッコよく始まったものの、数小節目の和音でつまづいて、いきなり音が出てこなくなってしまいました。私はすぐに立ち直るものと思っていました。

でもとにかく本人はパニくっていて、その和音が弾けないと次の音が出てこないようです。1秒、2秒、5秒、・・・本人にとっては、もっと長く感じられたでしょう。

試行錯誤の末、もう一度初めから弾き直しましたが、またもや同じ部分でストップ。舞台のRちゃんはどれほど辛いでしょうか。

ついに楽譜を持って行こうと思った時、ようやく和音が合って進みだしました。それからはほとんどミスはありませんでした。

舞台から帰ってくるRちゃんは、薄笑いが引きつったような表情です。「後半よく挽回したね~。立派だったよ。」と言ったものの、正直残念です。

他の先生方は「綺麗に音の粒が揃っていて良かった。」と言ってくださったのですが、もっと最初の部分に時間をかけて見てあげれば良かった・・・と後悔が残ります。やはり2回だけのレッスンでは暗譜の確認まで手が回りません。

「後は連弾に集中しようね。」とRちゃんを客席に返しました。すぐ次は『戦場のメリークリスマス』のL君です。影響されなければ良いですが・・・

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