ピアノ発表会おすすめの曲~ギロック
ギロックは素晴らしい作曲家だと思います。
決して複雑な構成音ではないのに楽曲としての完成度が高いのは、子供の発表会に持って来いの曲であると言えます。
少しポピュラーな香りがするのも、大人気の理由の一つでしょう。
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「こどものためのアルバム」は大好きな楽譜です。
実はいわゆるバイエル終了程度くらいから弾けるのですが、その頃に与えてしまうと途中で一休みしなければなりません。
つまり難易度の幅が大きいのです。
譜読みの難易度においては少し逆行するけれど、曲想表現のレベルを上げるという意味で、私はこの本をブルグミュラーが終わる頃に渡しています。
ギロックの『ソナチネ』はインディー・ジョーンズのテーマのような、勇敢でワクワクするような冒険的な曲です。
できれば発表会では、全楽章弾いてほしいと思いますが、もし無理なら1楽章だけでもよいでしょう。
『ワルツエチュード』はこの曲集の中では一番難しいと思います。
この曲を選ぶには、テクニック・表現力・リズム感の3拍子が必要ですが、弾きこなすことができれば必ず感銘を与えるでしょう。
『雪の日のそりのベル』も発表会向きの素敵な曲です。左手の粒を揃えるのが難しいので、練習としては適していますが、発表会で使うなら向き不向きを考えて渡した方が良いと思います。
「ピアノピースコレクション(1)」や「はじめてのギロック」にはもっと簡単な曲が収められています。何曲かあるインディアンシリーズもピッタリ。『ガラスのくつ』や『フラメンコ』は定番ですね。
有名な「叙情小曲集」の中では『秋のスケッチ』『月の光』が好きです。他にもギロックにはフランスの香りがするもの、アメリカの匂いがするもの、ドイツ・北欧・・・色々な曲があり楽しいです。
ギロック作曲のものはペダルが不可欠なものが多いので、子供が弾く場合その点に注意した方がよいと思います。
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。