コーラス・リサイタル本番の舞台裏
いよいよ本番当日になりました。
開演は13時からでしたが、午前中はびっしりリハーサル。
私は客席から皆さんの立ち位置を見たり、照明の色に注文を付けたり、アナウンスの調整をしたりと休む間もありません。
雑用係ですが、精神面のサポートも重要な役目です。
その間にお弁当が到着し、お花や祝電、差し入れのお菓子などが届くのです。
その上、この忙しい時に、ゲストのジャズトリオの方が宣伝用チラシをたくさん持ってこられて、プログラムに挟み込んで配ってほしいと言われました。
これは受付の方にお任せするしかありません。
いよいよ本番が始まりました。
結果的には大成功と言っても過言はないのですが、あえておかしかった所を告白します。
まず最初の曲ではドレスはもちろん、靴、アクセサリーもすべて同じものを付けるのですが、イヤリングをリハーサルのときに落としてしまった人がいて、パニックでした。
私はステージから楽屋まで歩き回ってようやく見つけました。
本番直前、舞台の袖で時計をしている人が2人いるのを見つけ、急いで外してもらいました。
またまた本番直前、指揮者先生(70代男性)の到着が遅いので楽屋に呼びに行くと、ゲストのジャズトリオの方たちとコーヒーを飲みながら談笑しておられました。
これで休憩後は毎回呼びに行かないといけないのが決定しました。
第2部アカペラでは音が少しずつズレだし、妙な和音に冷や冷やです。
指揮者先生は舞台の袖に帰ってくるなり、「あー、これは今後の課題ですなぁ。」と私におっしゃいました。
アカペラは素敵ですが、お姉さま方には過酷なような気がします。
特にソプラノさんは毎回アルトさんから責められています。
今回もやばい感じ。
しかし全てのプログラムが終わり歌い切った皆さんは、とても晴れやかなお顔をされていました。
ご家族や友人達に囲まれて幸せそうです。
本番前は、今回がおそらく最後のリサイタルになるであろうと皆さん言っておられましたが、また舞台の虫が騒ぎ出したに違いありません。
おそらく次回もお呼びがかかることでしょう。
今回の体験を生かして、より良いステージになるよう、私も心構えをしておきます。
舞台裏のそのまた裏の、指揮者先生とピアニストのバトルは次回に続きます。
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。