バレエピアニストという職業について~4.

3週間後に迫っているロイヤルバレエアカデミー(RBA)のグレードテストのピアニストを頼み込まれた私。

即答を避け、家に帰って曲をチェックすることにしました。楽譜を見て曲を数えてみると、1ページから2ページの曲が計120曲ほどありました!

一通り譜面を弾いてみましたが、簡単な曲はブルグミュラー程度、難しいのはショパン、あるいはドビュッシーあたりの感じです。しかも全体としては速い曲の方が多かったです。

初見で弾けそうなブルグミュラー程度の約20曲を除いても、残り100曲。1曲3分間練習したとしても300分、つまり最低5時間かかります!

試験まであと3週間。当然毎日何時間も教室へ弾きに行かなければならないでしょう。中途半端では試験を受ける方にも迷惑がかかることになるし・・・しかし断ってしまうのは悔しいし・・・

その晩悩んだ挙句、やはりお断りすることにしました。

意を決して先生にお断りしてみるとわかっていただけました。他に見つからないとおっしゃっていたにもかかわらず、数日後にRBA専門のバレエピアニストを手配できたようです。結局は金銭的な問題だったようです。

全然弾けなかったと思われるのは悔しいので、1つのグレードだけ練習して、練習の時に弾かせていただきました。先生からも生徒達からも生ピアノで練習できたことを喜んでいただき、少し胸のつかえも収まりました。

グレード試験当日、私も頼んで見学させて頂きました。RBA専門のピアニストさんのピアノはかなり怪しく、これだったら私にもできたんじゃないか?と思いました。が、少なからずほっとしました。

もしも引き受けていたとしたらなんとかがんばったと思うし、私は先生に感謝され、評判も上がっていたでしょう。もしかしたら、これがきっかけとなり新しい扉が開けたかもしれません。

しかし、全ての仕事はキャンセルとなり、3週間色々な方に迷惑をかけることは必至で、イライラしながら毎日を過ごす結果になっていたと思います。異国で体や腕を壊していたかもしれません。

バレエピアニストシリーズまだまだ続きます。

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