水の戯れ~曲のイメージを小説の中に見つける
私の愛読書は浅田次郎さんの『蒼穹の昴』で、実はもう何回も読み直しています。
『蒼穹の昴』は直木賞にもノミネートされました。
その時は残念ながら逃しましたが、翌年『鉄道員(ぽっぽや)』で見事リベンジを果たしたというわけです。
直木賞をとられてから作品は映画にドラマにと引っ張りだこですが、私はかなり以前から浅田さんのファンでした。
長編大作も大好きですが、秀逸なのは短編です。
そして、またエッセイが面白いのです。
ゆるぎない文章力、幅広い作品群は浅田さんの太い人生の幅そのもののような気がします。
最近また読み始めました。
実は今『水の戯れ』を練習しています。
この曲ははフランス人とスペイン人の血を継ぐラヴェルの作品です。
『水の戯れ』は素晴らしいフランス印象派の音楽ですが、私には東洋の匂いも感じます。
『道化師の朝の歌』を弾いた時にも感じていました。
ラヴェルは生涯を通じて東洋、アラビア、インドなどに憧憬があったということなので、当然かもしれません。
それはフランスのベルサイユ宮殿の庭の噴水ではなく、清朝の紫禁城の奥に潜む、模倣されたベルサイユ宮殿の噴水のイメージかもと思った次第です。
というわけで、大清朝を時代背景とする『蒼穹の昴』を読み直して、あらたにインスピレーションをいただいています。
子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。