耳のよい子に育てよう
例えば、「ド」から「レ」へ指を移動するだけでも、導入の子供にとっては大変な作業です。
・指の形に気をつけること。
・音の大きさを揃えること。
・鍵盤を上から叩きつけないこと。
・音と音の間に隙間が出来ないこと。
・前の音が残ってにごらないこと。
たかが「ド」から「レ」までの2つの音を弾くだけですが、最低この5つは考えて弾かなければなりません。
ものすごく頭を使うし、大人のしっかりした指ならすぐに出来ることも、子供にとっては至難の業なのです。
そして自分の出した音を聴くという、とても大切な作業があります。
これらを小さいうちに「当たり前のこと」として指導すると、とても耳のよい子になります。
ピアノ教室での音感教育として重要なことです。
時々、ピアノレッスンで、自分がなぜ注意されているのかわからない子供がいます。
自分は「ド」も「レ」も弾けているのに、なぜ先生は「もう一回」って言うのだろうと。
そんな時は、生徒さんの指を1本ずつ持ちながら弾く助けをしてあげると、結構理解してくれます。
視覚、聴覚だけではなく触覚もということですね。
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子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。