ピアノ教師がピアノを習うということ

私がピアノレッスンに通っていると言うと、「先生なのに、まだ習っているんですかぁ?」とびっくりされる方が時々いらっしゃいます。

『ピアノの先生』という肩書きは曖昧で、私は音大在学中からピアノを教え始めていたので、その頃から一応『ピアノの先生』でした。

卒業後は職業として『ピアノの先生』になりましたが、22歳やそこらで習い終わるほどピアノは甘いものではないということは、ピアノを勉強している人ならわかると思います。

演奏活動をしているピアニストは、もちろん国内外でレッスンを受けています。

受験前から大学時代にかけてのピアノレッスンはとてもハードだったので、卒業して解放された時はほっとしました。

正直に言えば、卒業するとレッスンに行こうが行くまいが自由です。

実際そこで勉強をストップしてしまった人がほとんどではないでしょうか。

大先生の門下生は学年に5、6人ずついましたが、その中でレッスンに通い続けている人は同学年に1、2人です。

ほぼ全員ピアノ教師をしているわけなので、大雑把に言えば全ピアノ教師の6人中4人はピアノレッスンに通っていないということになります。

独学で勉強されていたとしても、あの厳しく内容の濃いレッスンに比べれば、ほとんど指の運動に終わっていると言っても過言ではないでしょう。

一通り基礎を勉強してこれからという時に残念だと思います。

私もレッスンに通わなかった時期がありました。

その時にもピアノを教えていたのですが、『つるの恩返し』の鶴が自分の羽をむしり取って織物を作るように、生徒に自分のエネルギーをどんどん吸い取られていくような感じを受けていました。

何が原因か見つめなおしてみると、自分の勉強が中途半端だったと気付きました。

レッスンを受けている今はそんなことはありません。私が乗り越えられる程度の壁を次々と作って下さるので、それを達成した時の喜びは独学の時とは比べ物になりません。

学生時代は、いろいろな分野の曲を一通り勉強しなければならないため、明らかに自分に合っていない曲も苦労して弾かなければなりませんでした。

しかし今は、自分の身体や手にあった曲や好きな曲を選ぶことができるし、自分のペースに合わせてレッスンを受けることもできます。

卒業してからの大先生のレッスンは、学生時代とは一味違っています。恐ろしい大学教授としてだけの先生しかご存知ない方は、実にもったいないと思います。

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