音符
 
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独学ピアノ合格の基準

ピアノの演奏は、音符を正確に読めてノーミスで弾けることがゴールではありません。

ピアノを独学する場合に、ピアノ教室で習うのと比べて一番ネックになるのが曲の仕上がりです。

どの時点で曲を合格にするかは自分のさじ加減だからです。

このページではピアノを独学する方へ向けて、曲の合格の基準になるチェックポイントを解説しています。

「ミス無く弾けたので次の曲に進もう」

このように独学を進められている方は、ぜひ一度ここで紹介するチェックポイントを確認してみてください。

ただ音をなぞって弾けるだけの状態から脱し、ワンランク上の演奏を目指しましょう。

ワンランク上を目指すための下準備

特に大人の方のピアノ教室レッスンでは、ミスなく弾けた上で、ワンランク上の演奏を目指します。

ワンランク上の演奏を目指すには、曲自体や曲の周辺情報を知るのが効果的です。

例えば、ピアノ教室であれば、作曲家自身やその作曲家の生きた時代、曲の背景・書かれた場所・タイトルの意味などをピアノ講師から生徒へお伝えすることができます。

さらに、曲の部分部分のイメージを絵本のように具体化していきます。

これによって想像力が掻き立てられ、曲は断然生き生きします。

このあたりを独学の場合、自分で進める必要があります。

演奏の合否判定のチェックポイント

下準備、つまり、曲自体や曲の周辺情報を知った上で、次のチェックポイントを意識して自分の演奏の合否を判定してください。

メロディーとその他の音のバランスは良いか?

特にメロディーの音が少ない場合には、伴奏の音量を考えないとメロディーが美しく聞えません

たとえばメロディーが単音で伴奏が三和音の場合、何も考えずに弾くと伴奏の音量はメロディーの3倍になります。

つまり、三和音の各音の音量は、少なくともメロディーの3分の1程度にしないとメロディーは埋もれてしまうということです。

また、メロディーがタイでつながっている間に伴奏や内声がある場合、タイで鳴っている音を聴きながら伴奏や内声を弾くことで、全体のバランスが整います。

このように、自分の耳で客観的に演奏を聴くということがとても大切です。

フレーズの始まりと終わりを意識できているか?

初心者向けの曲は、2小節、4小節、8小節でひとまとまり(フレーズ)になっているものが多いです。

また、スラーの記号もフレーズの始まりと終わりの参考になります。

フレーズの始まりを意識することはもちろんですが、フレーズの終わり方にも注意しましょう。

終わりがぶっきらぼうだと、とても幼稚に聞こえます。

終わりを少し弱くすると、音楽が上品で美しくなります

強弱や緩急があり、曲として魅力的か?

楽譜には音符や休符の他に様々な音楽記号が表記されています。

音楽記号は作曲家の大切なメッセージなので、見落とさないようにしましょう

「p(弱く)」「f(強く)」などの強弱記号。

「スタッカート(短く切って)」や「アクセント(その音を強調する)」などの奏法記号。

「rit.(だんだん遅く)」「Andante(歩くような速さで)」などの速度記号。

「legato(なめらかに)」「dolce(やさしく)」などの発想記号。

また、書いていなくても表現方法を読み取ることが大切です。

例えば、低い音から高い音へ向かって行く上行形では、だんだん強くすると緊張感があるし、高い音から低い音へ向かって行く下行形では、だんだん弱くするとゆるむ感じがあります。

このような表現は、自分が思っているよりも少し大げさに弾かないと伝わりません

内声が聴き取れているか?

ピアノ曲は色々な形式があります。

右手がメロディー、左手が伴奏という形が多いですが、その逆で左手がメロディー、右手が伴奏という場合もあります。

また、メロディーと伴奏以外にも副旋律的な音の流れもあります。

伴奏の中にも、もう一つのメロディーが隠れていることもあります。

曲がむずかしくなると、それらが1曲の中に色々な形で登場してきます。

自分でよく聴きながら見つけて、弾いてみましょう。

一番大事な音を見つけられているか?

例えば、3つの音を同時に弾く和音があるとします。

3つの和音のうちの1つがメインのメロディーの音である場合は、その音を強調させます

それは必ずしも一番上の音ではありません。

この3つの音のうち、どの音を一番聴かせるように弾くかは曲によって変わってきます。

また、その曲のクライマックスを見つけることも大切です。

多くの場合「f(強く)」の部分がクライマックスの候補になりますが、強弱記号がない場合もあります

クライマックスのフレーズや音がわかると、そこに向かっていく音楽の流れができてきます。

以上の5点を客観的に判断してください。

自分の演奏を判断する力を身につける

自分の演奏を客観的に見るためには、録音したり録画したりしてみましょう

それをYouTube上の他の方の演奏と比べてみてください。

もしくは、プロのピアニストのCDを聴くなどして、自分の演奏には何が足りないのか?を自分なりに考えてみてください。

客観的に自分の演奏を判断する力が身につけば、改善点が自分で見えるようになるので、必ず独学は上手くいきます。

まとめ

ピアノを独学する方へ向けて、ワンランク上の演奏に到達するための下準備と曲の合格の基準になるチェックポイントを解説いたしました。

少し難しく感じられたかもしれませんが、ここまでやって合格なのです。

「やりきれる自信がない…」

「独学ってハードルが高いな…」

こんなふうに感じてしまった方は、Pianeysの独学サポート特別プログラムをご検討ください。

Pianeysはピアノ初心者の独学に徹底的にコミットします。

「トンプソンコース」と「リラ・フレッチャーコース」があり、Pianeysのサポートのもと、楽譜をまるまる1冊、仕上げられます。

体験していただいた方からは、自分のペースで、できるときに進められる点など、好評をいただきました。

ピアノの独学に自分ひとりだけで取り組むのは不安だと思います。

楽譜通りに正しく弾けているのか?
指使いに問題はないか?
弾くときの姿勢、指の形、椅子の座り方は?
メロディーとその他の音のバランスは良いか?
フレーズの始まりと終わりを意識できているか?
強弱や緩急があり、曲として魅力的か?
内声が聴き取れているか?
一番大事な音を見つけられているか?
 

独学で気をつけたいこれらのことは、すべてPianeysがチェックさせていただきます。

ピアノの独学で不安なことやわからないことは、丸投げしてください。

 

皆様のピアノライフを心から応援しております。

 
Pianeys(ぴあにーず)
物書きピアニスト

子どもから大人までピアノ指導する傍ら、本サイト「ピアノサプリ」を開設し運営。【弾きたい!が見つかる】をコンセプトに、演奏効果の高いピアノ曲を1000曲以上、初心者~上級者までレベルごとに紹介。文章を書く趣味が高じて、ピアノファンタジー小説「ピアニーズ」をKindleにて出版。お仕事のお問い合わせはこちらからお願いします。

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